好き嫌いが多くて、ほとんど野菜を食べてくれないの・・・
いつも同じものしか食べなくて、栄養が心配だわ。
好き嫌いが多くて、いつも同じものしか食べてくれないと、心配になりますよね。
嫌いな食べ物が食べれるようになるには、すぐに解決はできない場合が多いです。
だからと言ってあきらめなくても大丈夫。
毎日、3回ある食事。毎日の小さな積み重ねで克服できるようになります。
時間がかかるかもしれませんが、いつかは食べられるようになるよね、ぐらいの気持ちでやりましょう。
お母さんが、食事がストレスになってしまったら、子どももイヤです。
では、どのように対応をするのか。
そのような悩みに、保育士20年以上のおちゃぷが答えます!
まずは、なぜ食べないのか原因を探ってみることが大切です!
その前に・・・。
絶対にやってはいけないこと。
無理やり食べさせてはいけない!
無理やり食べさせることで、その食べ物へのトラウマになるだけではなく、食事そのものが苦痛になり、食べることが嫌いになってしまいます。
食事とは、生きていくことに必要不可欠。子どもの時に食事が楽しくなくなるということは、これからの人生で大きな障害となりうるのです。
そのため、幼少期のころに食事へのマイナスイメージを持ってしまうようなことは避けるべきです。
苦手な食材が食べられないからと、すぐに栄養が偏ってどうかなってしまうことはないので、気長に「いつか食べれるようになってくれたらいいな」というぐらいの気持ちで進めていきましょう。
無理なく、けれど毎日少しずつ行うということがとても大切です。
家族と一緒にご飯を食べよう!
ただ単純にに、食べたがらない、見た目が嫌い、食べたことがない、というような理由の場合。
家族と一緒に食事をしよう!
おいしそうにご飯を食べる姿を見せると、ちょっと食べてみようかな、という気持ちになれる。
一緒に食事をする時のポイントは5つあります!
- 食事のお皿は、大皿盛りより、一人一人分けて食事を出す。
- 苦手な食材も、お皿の上に乗せる。
- 苦手な食材は、少量にしたり、小さくしておく。
- たとえ食べなくても、繰り返し出す。
- ほんの少しできたことでも、たくさん褒める。
食事のお皿は、大皿盛りより、一人一人分けて食事を出す。
家族の人数が多いと、どうしても大皿盛りがラクです。
一人一人に分けて食事を出すとお皿の量が増えてしまい、洗うのも大変ですね。
そのような時は、小皿を用意します。
おすすめは、プレート皿。
どれだけ食べたのか、子どもも大人も分かりやすいのはいいですね!
大皿盛りをしたとしても、子どもの分はプレートで分けて出し、プレートの食べ物がピカピカに食べられたらおかわりをしようね!と声をかけ、つなげていきます。
苦手な食材もお皿の上に乗せておく
プレート皿に分けた時、苦手な食材ものせましょう。
大皿には苦手な食材が入っているのに、プレート皿にのってなければ”食べなくてもいいのかな”と思ってしまいます。
これではせっかくの料理がもったいない。
たとえ食べなくても、お皿の上に食材がのっていることで少しずつ慣れていくことができます。
今まで料理に出していなかったり、小皿にのせていなかったのならば、ぜひお皿の上に苦手な食材ものせることから始めましょう。
たとえ食べなくても繰り返し出す
お皿にのせた野菜。
せっかく買ってきてのせたのだから食べてほしい。
ここで無理に食べさせてはいけません。
だからと言って、お皿の上にのせておくのも、もったいない。
お皿の上にのせた野菜。ちょっとだけ食べてみようと思えるような声がけをしてみましょう。
一口、食べてみようかな、と思えるような大きさにしてみる。
最初に小さく切っておくのもいいし、食事をしながら、
「このぐらいの大きさなら食べてみる?」
と、子どもに聞きながら小さく切るのもいいですね。
「お母さん(大きい)トマトと、赤ちゃん(小さい)トマト、どっち食べてみる?」
って、子どもに聞いてみるのも手。
選択肢を与えることで、食べてみようと思えることもあります。
「トマトを食べると、風邪予防になる栄養があるんだって」
「レタスには、お腹をキレイにしてくれる栄養がいっぱい入っているんだって」
など、苦手な野菜でも、食べると体にいい、栄養がある、体が大きくなれるということを伝えることは大切。
子どもは、大きくなることが大好き。
「苦手だったキャベツ、食べれるようになったよね!だから、こんなに背が伸びたんじゃい?レタスも食べると、もっと大きくなるかもしれないよね!」
子どもの期待がふくらむ言葉かけ、それだけでも食べてみるきっかけになったりします。
庭がなくても、プランターで簡単に野菜ができます。
特に、夏野菜はプランターでも作りやすいですね。
トマト、なす、きゅうりなど、身近な野菜を一緒に栽培をしてみましょう。
自分で育てた野菜、大きくなって、実がなり、収穫することの楽しさが味わえます。
そして、自分で育てた野菜は、食べてみようと思えるきっかけになります。
玉ねぎの皮をむく、トマトを切る、お皿を用意する、
まず、できる範囲のことを少しだけ手伝ってもらいましょう。
料理の手伝いをしたことも、自分でやった!と思えると、食べてみようと思えるきっかけになります。
そして、ご飯を一緒に食べる時、
「〇〇ちゃんが切ってくれたトマト、とってもおいしい!」って、声をかけたら、子どもも大喜び。
「でしょ!」
と思い、
また、「手伝いたい!」と、張り切ってくれることでしょう。
ほんの少しできたこともたくさん褒める
お皿の上に嫌いな食べ物がのっていただけで怒っていたけれど、お皿の上にあっても怒らなくなった。
絶対に口にしなかった食べ物、唇でチョンとあてることができるようになった。
ほんのちょっとの”できるようになった”をしっかり褒めてあげてください。
褒めてもらうと、嬉しくて、もう一度頑張ろうとします。
もう一度頑張ろうとすることが何度も積み重ねていくことで、いつの間にか苦手な食べ物を知らず知らず克服していたりします。
頑張ったことを褒められて子どもは嬉しい、大人は、子どもの成長が見られて嬉しい。
両方Win &Winですね!
おなかがすく生活リズムを作ろう
ごはんをあまり食べてくれないから、おなかすいてしまうよね。
おやつでカバーをしようかな
子どもがおなかがすいていたら、かわいそう・・・。
栄養も摂れているのか心配。
つい、おやつをあげたり、好きなものをあげてしまいがちになります。
けれど、おやつをあげてしまうことで、おなかが満たされてしまいます。すると、食事の時に食べられなくなります。
おやつをあげるなら、時間と量はしっかり決めましょう。
また、ジュースは糖分が多いです。
おなかを満たしてしまいますので、できればお茶がいいですね。
食事の前のおやつはやめて、おなかが空いている状態でごはんの時間を迎えましょう。
おなかがすいていると、自然と食べる量が増えます。
それほど好きではない食べ物、おなかが空いてなければ食べませんが、おなかが空いていたから食べてしまうことも。
また、おなかがすいている時の食事はおいしさも格別です。
ぜひ、おなかがすいている状態での食事を迎えましょう。
外で体をたくさん動かして遊ぶのもいいですね!
野菜ジュースや、野菜が入っていると書かれているお菓子はたくさんありますね。
栄養があって、これならいいかも!と思ってしまいます。
けれど、やはり野菜ジュースはジュース。
野菜を含まれたお菓子も、お菓子。
ジュースはやはり糖分が多いですし、お菓子も、カロリーが高いですね。
このような場合は、手がかかりますが、手作りにしてみたらどうでしょう?
野菜と果物を入れたスムージー。
レンコンやごぼう、じゃがいもなどを素揚げにした根菜チップス。
野菜そのものですが、おいしくてつい手が伸びてしまいます。
今度、同じ食材が食事で出た時に、
「このレタス、今日のスムージーに入っていたレタスと同じだよ」
「この煮物のレンコン、おやつの時に食べたレンコンチップスと同じだよ」
このような言葉がけで、また一つ、食べるきっかけにもなります。
食感が苦手、噛むことが苦手な子には、調理の工夫を
きのこの”ヌルッ”とした食感が苦手、葉野菜の繊維の食感が苦手、というケースも多いです。
その場合、調理法を変えてみるといいですね。
細かく刻む、すりつぶす、ミキサーにかける、など。
茹で大根は、逆に硬めに茹で、”ポリポリ”した食感を楽しむのもアリです!
茹で大根やきゅうり、茹でた人参をスティック野菜にして、マヨネーズに味噌を少々、ツナ缶を混ぜたものをディップして食べるとおいしく、食が進みます。
レタスはスープやチャーハンに入れ、柔らかくすることで繊維が気にならなくなります。
肉が噛み切れずに出してしまう、咀嚼力が弱い子には、よく噛んで食べれるスルメや昆布、4〜5歳を超えたらハードグミなども、噛んで食べれるので良いでしょう。
咀嚼力が弱いと、顎の発達に影響があったり、歯並びが悪くなったりします。
まだ骨が柔らかい幼児期に、十分に咀嚼ができるような食材を食べるといいですね。
味が苦手の場合は経験が必要
人間には、防衛能力があります。
苦味・・・・毒が入っているかと思い、危険を感じ食べたがりません。
酸味・・・・腐敗をしていると思い、危険を感じ食べたがりません。
大人は、苦味や酸味に慣れ、美味しさを感じられるようになります。
子どもは、苦味や酸味の経験が少なく、食べたがらないケースが多いです。
そのため、苦手な味は少しずつ味に慣れるよう、経験ができるといいですね。
保育士も、少しでも子どもたちが食べてくれるよう工夫をしています。
ぜひこちらの記事も参考にしてみてくださいね。
食事が楽しいと思える子どもになりますように!
ではでは!
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